「救急の日」にあたる9月9日と、「救急医療週間」の最終日の14日、緑消防署員、緑消防団員が区内で地域住民らに向け応急手当の方法を指導したほか、救急車の適正利用を呼び掛ける啓発活動を実施した。
救急の日を含む1週間は「救急医療週間」とされている。同署によると救急の日と同週間は1982年、救急業務や救急医療に関する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識高揚を目的に定められたという。
9日の啓発活動は緑区役所内で実施。同署員、同団員らが心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)の使用方法を指導した。また、救急車の適正利用に関しても啓発を行った。
14日には霧が丘商店会で行われた「秋の縁日」で啓発活動を実施。この日は緑消防署員、緑消防団員に加え、横浜創英大学の看護学部の学生たちも協力し、心肺蘇生法などの指導にあたった。
同大学から参加したのは救急サークルに所属する1年生の日野真理子さん、大内鈴佳さん、石原美里さん。3人は人形を用いて、心臓マッサージのポイント「強く速く絶え間なく」や、胸部を押す際に手を置く位置などを丁寧に伝えていた。
日野さんは「心臓マッサージをやったことのない人も多い。押す強さや速さなどを学んでもらうことで、いざという時に生かしてもらえれば」と話し、大内さんは「教えることで自分に知識や技術が身に付いているか確認できた。人命救助の可能性を高めるため、押す知識だけでも記憶に残ってくれればうれしい」と話した。石原さんは「想像以上に多くの人が参加してくれて良かった。緊急時に心臓を動かし続けることの重要性を少しでも覚えてくれれば」と振り返った。
また、今年の救急出場件数について同署員は「過去最多を記録した昨年を上回るペースで増加中。この機会に救急車の適正利用について考えてほしい」とした。
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