横浜市が下水汚泥から回収した「下水再生リン」を安全な肥料原料として活用する取り組みで、このほど、再生リン入りの肥料の製造が始まった。
肥料は効果確認のための試験用で、今年度と来年度にかけて市内の農地や公園で試験施肥が行われる。
下水道河川局によると肥料に使用される再生リンは、今年3月に鶴見区に完成した北部汚泥資源化センター内の施設で回収されたもの。同施設では年間40トンの再生リンが回収できる。今回試験施肥用に製造された再生リンは約1トン。
肥料は、2023年7月に連携協定を結んだJA全農かながわがメーカーと協力のもと製造。量は20キログラム×200袋ほどで、9月末ごろ完成の予定。
試験施肥は今年度および来年度にかけて市内の農地や公園などで行い、食物の生育や土壌の変化などを確認する。
横浜市では2027年に国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」を控えており、同局では今後、博覧会協議会にも協力を要請する方針で、博覧会をきっかけに市場への流通や利用促進につなげたい考え。
化学肥料の原料は、多くを輸入に頼っているのが現状。横浜市は昨年8月にJA横浜、JA全農かながわと、肥料の国産化や安定供給を目的に、下水再生リンの肥料への利用促進に関する連携協定を結んでいる。
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