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現役保護司が本音で語る 緑保護司会座談会 生きづらさに寄り添う心 大切に 社会の理解深め、活動促進を
「罪を犯してしまったけれど、もう一度人生を歩み直したい」。犯罪や非行に陥った人のそうした気持ちに寄り添い、立ち直りを支えている保護司たち。ボランティアとしての活動を通じ、現役の保護司たちはこの取り組みについて、日々どのように感じているのだろうか。保護司の本音を聞いてみた。(同席者・タウンニュース記者)
――今年5月、保護司の男性が滋賀県の自宅で殺害される事件が起きました。逮捕されたのは、この保護司が支援していた保護観察中の30代の男だったそうですが、皆さんはこの事件をどのように受け止めていますか。
C 「大きな衝撃を受けました。『保護司とは何か』という根本について、もう一度見つめ直す機会になりました」
N 「私自身は身の危険を感じたことはありませんが、面接中は対象者とは離れず、見える位置にいるようにしています」
――立ち直り支援のための面接の際、対象者の更生に向けどのようなことを心掛けていますか。
K 「対象者が、どういう気持ちなのかをなるべく聞くようにしています。また、『あなたはこういうことができるんじゃない?』と提案するなどして、将来に希望が持てることを一緒に探すこともあります」
C 「その人の『良い所探し』をします。生きづらさに寄り添うようにして、対等な立場で話すようにしています。特に『アイデンティティ』『自己有用感』『自己存在感』を持てるように、心掛けています」
Y 「最初は話そうとしない人でも、よく話してくれるようになるターニングポイントがあるので、それを見付ける努力をしています。時にはこちらが毅然とした姿勢で接することも必要です」
N 「個人を尊重するように心掛け、『〜しなさい』と指示はしないようにしています」
M 「困ったことが起きた時は互いに『何か良い方法はないか』と話し合うようにしています。自分の子どもと同じような感じで対応しています」
T 「親の生活が安定してくると、子どもも落ち着いてくることがあります。ですので、対象者の親と仲良くなることも大切にしています」
――保護司としての活動について、日頃どのように感じていますか。
S 「少年院や刑務所に何回も入った人と話すこともあります。でも面接で話を聞くなか『この人も私と変わらないんだ』と感じることもあります。同じ土俵にいて対象者と向き合っています」
――9月2日現在、緑保護司会には40代〜70代の20人が所属しておられますが、若い世代の保護司を増やすには何が大切だとお考えですか。
Y 「多くの場合、研修などは平日の昼間に行われます。企業や団体はもっと更生保護活動に理解を深め、社員が保護司として活動することに協力してほしいです」
C 「犯罪予防や立ち直り支援など"社会を明るくする運動"を主とする活動を通じて、保護司になりたいという人を自然に増やしていけると良いと思います」
N 「今現在、60代〜70代が活動の中心ですが、もっと若い世代にも活動しやすい環境を、社会がつくっていくことが早急に必要だと思います」
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