神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2024年12月3日 エリアトップへ

緑区 「看板娘」続けて70年 和菓子処かわはら 河原マサ子さん

社会

公開:2024年12月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
92歳になってもおしゃべり大好き
92歳になってもおしゃべり大好き

 緑区長津田に店を構える「和菓子処かわはら」。1909年創業で、115年の歴史を持つ老舗の和菓子店だ。

 その店で70年にわたり「看板娘」を務めているのが、92歳の河原マサ子さん。7人きょうだいの長女として緑区西八朔町で生まれ、22歳の時に同店に嫁いだ。「主人とは会ったこともない中で縁談が決まっていて。でも当時はそんなことも当たり前。特に何も思わなかった」とにこやかにほほ笑む。

 嫁入り当時は毎朝4時に起きて薪でご飯を炊き、6時に朝食を準備。その後は店頭に立ち続けて、寝る前に洋裁で服を作った。小さい頃から手先が器用で、今着ている服もほとんどが以前に手作りしたものだという。「若かったから、睡眠時間が少なくても全然大丈夫だったねえ」と笑う。

週6日店頭に

 マサ子さんが嫁いで以降、場所は変わらずとも建物は3度の建て替えを経験。店主も息子の久男さんが三代目を継ぎ、店を切り盛りしている。さすがに以前のように動けなくなったというが、今でも週に6日、店頭に座り続ける。多くの企業や団体などから注文が入る同店。羊羹などの和菓子を包んだり、手先の作業は今でもお手の物だ。

 そして何より、マサ子さんにとっての生きがいはお客さんとの楽しい会話だ。2代、3代にわたり通い続けているお客さんも多いため、マサ子さんの姿が見えないとお客さんの方から「今日はお母さんいないの?」と声がかかるという。

 「おしゃべりするのが大好き。お店は私の居場所。ずっとここに座っていたい」と笑顔で話すマサ子さん。きっと今日もいつもの椅子に座り、店からニコニコと外を眺めているに違いない。

■和菓子処かわはら(長津田5の4の28)・月曜定休

〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉

【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時

https://www.union.kanagawa.lg.jp/1000011/1000645.html

<PR>

緑区版のローカルニュース最新6

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場

横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

12月4日

頭を整理する「下書き」に

エンディングノート

頭を整理する「下書き」に

12月3日

「看板娘」続けて70年

緑区

「看板娘」続けて70年

和菓子処かわはら 河原マサ子さん

12月3日

紙面通して元気届ける

港北区

紙面通して元気届ける

フリーペーパーえがお 本間克之さん

12月3日

ハマトレで元気に

ハマトレで元気に

歩く能力に注目

12月3日

合計年齢は1600歳超

都筑区

合計年齢は1600歳超

シニアジャズバンド 「ハッピーじゃむ」

12月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月14日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook