「令和7年緑区消防出初式」が1月11日、十日市場消防訓練場・スポーツ広場で開催された。
快晴の空の下、会場には親子連れなど多数の来場者が集まった。一斉放水が行われると、空中に大きな虹が現れ、来場者から歓声や拍手が上がっていた。
操法展示には株式会社DNPファインケミカル、医療法人社団 鴨居病院、緑区役所の自衛消防隊3隊などが参加。同3隊は昨年10月「横浜市消防操法技術訓練会」に緑区代表として出場し、同一区による3冠達成という史上初の快挙を成し遂げている。操法展示でも迅速な動作を見せ、日頃の訓練の成果を示した。
排除工作車 最後の雄姿も
横浜市内での大規模な震災を想定した訓練も行われ、鴨居消防出張所に配備されている排除工作車が登場。同車は全国でも珍しいという格納式アーム搭載の自走式で、この日は広場に置かれた大きな木を力強く排除する様子が披露され、来場者の注目を集めていた。
緑消防署によると、同工作車は3月に新たな車両と入れ替わる予定で「市民に向けたイベントに登場するのはこの消防出初式が最後」という。
区内西八朔町から息子たちと共に来場した女性は「ここ10年ほど、毎年消防出初式を見に来ています。災害時にこうして助けてくれるんだという様子を見られて感動があります」と語った。
挨拶に立った緑消防署の寺山洋司署長は、昨年の緑区内での火災発生件数が、市内18区で最も少ない16件にとどまったことを紹介。「昭和47(1972)年に緑消防署が開署して以来、最少の件数でもあります。これも地域や事業所の皆さま方の日頃からの高い防火意識と行動のお陰と、感謝申し上げます」と話していた。
また、主催の同消防出初式実行委員会の木村赳委員長は「今年が災害の無い素晴らしい一年になりますよう祈念いたします」とした。
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