設立1周年を迎え、4月に保護ネコの譲渡会を開催する「Green Cat よこはま」の代表を務める 小林 奈美子さん 新治町在住 55歳
命を救う、覚悟を決めて
○…「助けるには今しかない」。路上で弱っているネコを見付けると、そう覚悟を決めて拾う。消えかけている命を救うため、差し伸べる手に迷いはない。緑区内で保護ネコの譲渡活動に取り組むボランティア団体「Green Cat よこはま」を有志7人で立ち上げたのは昨年2月。4月27日には、10回目となる譲渡会を緑公会堂で開催する。同団体はこれまでにネコ約100匹を保護。開催した譲渡会では30匹ほどが新しい家族との縁に恵まれた。
○…東京都出身。初めてネコを拾ったのは17歳のときだった。友人と登校中、白っぽいネコが弱って路上にうずくまっていた。「下校のときにまだいたら、私が連れて帰るよ」。友人に約束して高校へ。帰路、その場でまだ力ない様子をしていたネコを目にして心が騒いだ。「あの日のことは忘れもしません」。痩せたネコを自身のブレザーで包み、電車で帰宅。それまで動物を飼ったことが無く、両親は仰天したという。その後、高校卒業までに「10匹以上を拾いました」。
○…「人の命を助けられる仕事」と惹かれ、看護師の道に進んだ。きっかけは高2のとき、親戚が入院した病院で懸命に働く看護師たちに出会ったことだった。近年は訪問看護の職を続けており、多くの患者たちの健康を支えている。日頃のストレス解消法は「数学の方程式を解くこと」だという。
○…結婚を機に20代後半で港北区に移住。緑区には16年ほど前に住み始め「緑もお店も多くて住みやすい街」と話す。ただ「区内で保護ネコの譲渡会はあまり行われていない」。そこで仲間を集め「Green Cat よこはま」設立に至った。今後も「保護活動を頑張る人同士のつながりを広げていきたい」。
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