外国人選手として日本プロ野球史上初の2000本安打を達成した アレックス・ラミレスさん 横浜DeNAベイスターズ 38歳
「I LOVE JAPAN」
○…通算1695試合目の4月6日。古巣ヤクルト戦で今季第1号となる本塁打を放ち、42人目の2000本安打を達成。日本人より日本を愛するハマの頼れる助っ人が、球史に名を刻んだ。「すごく嬉しい。日本で活躍した外国人選手の一人から、歴史に名を刻む選手の一人になれたのでは」。熱いまなざしから、喜びがにじむ。
○…ベネズエラ出身。5歳の頃、牛乳パックで作ったグラブや靴下を丸めてテープで止めたボール、ほうきのバットで野球を始めた。米大リーグから01年に来日。ヤクルト、巨人を経て昨年DeNAに移籍した。首位打者や本塁打王、打点王にMVPと数多くのタイトルを獲得。強打者としての輝かしい実績の裏には、少年時代から大切にしてきた道具への思いがある。長く活躍し続ける理由を「トレーナーやコーチングスタッフなど、多くの人の支えのおかげで今の自分がある」と感謝を表すとともに、「日本が大好き。それも大きな理由」と笑顔で語る。
○…ホームランを打った後のパフォーマンスに、話題の芸人ネタを取り入れる勉強家だ。ファンからのサインや写真にも気さくに応じ、笑顔を絶やさない。日本は「本当に大事な国。これからも暮らしていきたい」と話し、横浜の印象は「中華料理は大好き。ファンも温かく、すごく応援してくれるのでプレーしやすい」。いずれは日本国籍を取得し、日本で指導者となることを思い描く。その暁には「ウエダ・ラミちゃん」と、仲が良いタレントと同じ名字にすることも計画中だ。
○…目下の目標はクライマックスシリーズ進出、そして日本一になること。「優勝に貢献するため、このチームに来た」と断言する。個人の目標に、通算400号本塁打を掲げる一方で、何よりもまずチームの勝利を最優先に考える。「本当にチームを助けられるよう、ベストを尽くしたい」。2000本安打は通過点に過ぎない。
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