任期満了に伴う神奈川県議会議員・横浜市会議員・神奈川県知事選挙が12日行われた。緑区選出の県議選・市議選は、ともに自民党候補がトップ当選を果たした。現職が全員当選する中、県議で維新新人の古賀氏が当選した。
柳下氏、切願果たす
維新の党現職議員の引退により、現職で2期目を目指す柳下剛氏(自民)に新人の古賀照基氏(維新)、無所属の元職・石川輝久氏が挑む構図となった県議選。前回選挙で衆議院議員・江田憲司氏率いるみんなの党(当時)の新人候補にトップ当選を許した柳下氏が、トップ当選を果たした。
開票日、状況が動いたのは午後11時の中間発表。柳下氏が500票の差で古賀氏をリードしたと一報が入ると、事務所内に歓声があがった。大勢が判明したのは日付が変わる午前0時。トップ当選の一報を受け事務所に姿を現した柳下氏は「長かった」と感慨深げにもらし、「一貫して地元目線を訴えてきた。前回の選挙以来悲願だったトップ当選を果たせ、地元の皆さんには感謝しかない」と挨拶した。
初当選を果たした古賀氏は「短い時間の中、多くの皆様にご尽力いただいた、この結果を受け止め、引き続き江田代表が掲げるしがらみなき改革を進めていく」と話した。元職の石川氏は支持を伸ばせなかった。
斉藤氏、激戦制す
現職4人に新人候補2人が挑む構図となった市議選。自民党の新人・大迫可奈子氏と共産党の新人・加藤リカ氏の女性新人候補が参戦し激戦となった。
午後10時半の中間発表では斉藤達也氏(自民・現3)と伊藤大貴氏(維新・現2)が他候補に500票の差を付けた。午後11時、斉藤氏が伊藤氏に2千票の差を付け、トップ当選が色濃くなると、斉藤陣営は沸いた。
挨拶に立った斉藤氏は「3期12年の政策と実績を訴え続けてきた。それが皆様に届き、このような結果をいただいたと思っている。今後も地方創生を更に進め、皆様に実感を持っていただけるよう頑張っていきたい」と話した。
残り2議席には、前回選挙より票を伸ばした高橋正治氏(公明・現3)、5期目を目指した今野典人氏(民主・現4)が当選した。看護師の経験などを活かし、医療と介護の連携などを訴えた大迫氏(自民・新)、初の選挙に挑んだ加藤氏(共産党・新)は現職から票を奪いきれなかった。緑区の市議選の投票率は44・01%で、前回より3・62ポイント低くなった。
知事選では現職の黒岩祐治氏(無=自民、民主、公明、元気推薦)がNPO理事の岡本一氏(無=共産推薦)を破り、再選を果たした。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|