横浜創英大学の新学長に就任した 北村 公一さん 西区在住 63歳
行動までつながる大学へ
○…「思考力や判断力、表現力などを高めること”だけ”で終わらせない学びの場を作りたい。その先の”行動”までできる人を育てたい」と熱く語る。看護学部とこども教育学部という専門性に特化した大学。共通しているのは「人」を対象としていることだ。「だからこそ、心の優しいリーダーになってほしいですね」。社会を牽引していく人材を育てたいという強い思いを持ち、大学教育の先頭に立つ。
○…剣道に燃えた中高時代。また、好奇心旺盛な性格で、生き物に興味を持った。そのまま、東京農工大学で蚕の研究に没頭する日々を送った。就職後、一時期大学で蚕のことを教える機会に恵まれた。実習では、学生ととことん向きあった。みんなで語り合いながら成長していく。そこで初めて「教えるって面白い」と気がついたという。その後、神奈川県へ戻り高校教師となった。
○…「敢えて遅刻の多い生徒が多数いるクラスの担任を希望しましたね」。課題を抱える生徒とも約20年間向き合い続けた。だからこそ、現場を離れる教育委員会への異動が決まった時は落ち込んだという。「でもね」と続けた。「自分の仕事の先に神奈川県のすべての子どもがいると思うと急にやる気が出てきてね」。その後、横浜国立大学教職大学院の教授も務めた。様々な経験を買われ、横浜創英大学学長に白羽の矢が立った。
○…車やゴルフ、カメラと趣味は幅広い。だが、今はコロナ騒ぎの真っ只中。着任早々、遠隔授業ができる体制作りに向け奔走。まもなく、登校も始まる。「コロナという危機を乗り越えなければ」と気を引き締める。「大学も地域の一部。共に発展を」と力を込め、地域の中で、「大学の在り方」を考え、行動へとつなげていく。
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