起業支援拠点「まちなかbizみどり」(台村町186カワグチビル)が本格的にオープンした。6月26日には、オープンイベントが開催され、同ビル3階に新たに完成したセミナールームも初めて公開された。
まちなかbizみどりは、青葉区美しが丘にあるNPO法人協同労働協会OICHI(坂佐井雅一理事長)が運営する「起業支援センターまちなかbizあおば」をモデルにしている。青葉区の同拠点には現在、360社を超える会員が登録されており、起業家ネットワークが形成され盛り上がりを見せている。
坂佐井理事長は「人生100年時代。自分らしい働き方を自分の住む街の近くで行うというトレンドを作りたい」と意気込みを見せている。
ビジネスで地域課題解決
そのような取り組みに大きな刺激を受けた川口陽子さんと高岡玲子さんが「緑区にも起業支援拠点を」と立ち上がった。その後、坂佐井理事長らの協力を得て、まちなかbizみどりは昨年12月にプレオープンした。
「地域課題をビジネスで解決する」をコンセプトにしている同拠点。予定では、4月から本格的に稼働する予定だったが、新型コロナウイルスの影響もあり6月にずれこんだ。
26日時点で、会員数は36社を数える。会員になると、同ビルの住所を名刺などに記入できるほか、起業家のネットワークにも参加できる。また、税理士や銀行員などの紹介を通して、起業をフォローしていく。
例えば、月額5500円を支払う「ライトプラン」では、住所を法人登記に利用できるなど起業を後押しするするサービスが多数受けられる。
また、26日に初めて公開されたセミナールームでは、HPの作成方法を伝えるセミナーなど実践的なスキルやノウハウを伝えていく予定だ。
1月に会員となった宮本美恵さん(36)は、全国のハンドメイド作家の作品を委託販売している。「自分の仕事を拡大させていく上で、応援してくれる人がたくさんいる場だと思う。すごく心強い」と魅力を語った。
高岡さんは「順調に会員数も増え、横のつながりも強くなってきている。起業を支援し、新しい風を吹かせる場になれば」と話した。相談や問い合わせは、まちなかbizみどり(【メール】midori@machibiz.netへ)。
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