戦中期に建てられた旧横浜市立山下小学校の木造校舎を舞台にしたアートイベント「山下学舎文化祭」がオンラインで配信されている。次世代に自然や歴史、街並みなどの地域の魅力を発信していくことが狙いだ。
旧山下小学校木造校舎は1942年に建築された、横浜市立学校としては唯一現存している歴史的な建物だ。89年以降は、山下地域交流センターとして地域住民らに利用されている。
緑区は昨年、区制50周年記念事業として緑区産のわらや竹を使った「わらアート」を各所で展開し、魅力を発信。今回のイベントも区の魅力発信が目的だ。
コロナ禍でも多くの人に見てもらいたいと、オンラインで2021年1月31日まで配信中だ。
多数の動画が並ぶ
動画は、多数されている。資料室に眠っていた黒板を活用し、白山高校の美術部卒業生が手掛けた黒板アート。「緑区、みつけた!」をテーマに描いた。その制作過程を映像として配信している。
また、建設当時の面影が残る木造校舎の階段などでダンスと音楽による映像も制作した。現在、4本の関連動画が視聴可能だ。
古い農機具などとのアートコラボも魅力だ。古い農機具や生活用具などを活用し、昔の農業の姿や由縁のある人々の想いを伝えるアート作品を制作、展示した様子を配信中だ。
グラウンドでは、果実栽培で使用されている果実袋とLEDランプを組み合わせた光のアート作品「ひかりの実」。近隣の幼稚園や小学校の子どもたちとワークショップを実施し、制作した過程もオンラインで見られる。これら以外にも、会場を360度見渡すことのできる仕組みなどを順次充実させていく。
緑区区政推進課の田村健太郎さんは「イベントの中止が相次いでいるが、地域住民と一生懸命制作した。コロナ禍でも、新しい形の文化祭として楽しんでいただけると思う。オンラインで見て、楽しんでほしい」と話した。
閲覧は、同イベントの特設ページから。「山下学舎 文化祭」で検索すると、インターネット上から見ることできる。
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