みどりアートパークで9日から11日、白山高校生による美術展が行われた。コロナ禍でも工夫しながら、約1年かけて制作した作品が多数展示された会場の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも配信している。
白山高校美術科3年生37人は、伝統工芸や立体造形、デザイン、平面の4専攻に分かれ学んできた。その学びの集大成とも言えるのが白山美術展だ。昨年の4月ごろから制作を開始。「どのような作品を作るか」を考える時期には、臨時休校に。オンライン授業などを活用しながら、自宅で準備することを余儀なくされた。オンラインで教諭と生徒がコミュニケーションをとり、制作の計画を立ててきたという。
周りの生徒と距離を保ちながら、制作を行うなど、徹底した感染対策を行ってきた同校。美術展の会場の配置や広報活動、受付などもすべて生徒が役割を分担して取り組んできた。
美術展開始日直前に出された二度目となる緊急事態宣言。多くの人に見てもらいたいという思いもあったが、急きょ、来場者を保護者らに限定することにした。その代わりにユーチューブ【URL】(https://www.youtube.com/watch?v=npnMbNEmkcI&feature=youtu.be)上に会場の様子を見ることができる動画を投稿。同動画は、同校のHP上からも見ることができる。
同校の山川莉央さんは「展示は、終了したが、ユーチューブ上で多くの人に展示を楽しんでもらいたい」と話した。また、展示を終えて「今年は開催自体が難しい年だった。苦労した点はやはり感染対策。高校生活の集大成として、全力で取り組んだ作品を安心して鑑賞してほしいという思いで準備してきた。例年とは違う形になったが、悔いはない。とても楽しかった」と満面の笑顔で振り返った。
藤岡邦枝美術科学科長も「コロナ禍でもめげずに努力し、柔軟に展示を成功させた生徒は立派だった。貴重な経験だったと思う」と述べた。
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