「第42回緑区社会福祉大会」が3月9日、緑公会堂で開催された。主催は緑区社会福祉協議会(臼井孝一会長)、緑区役所。
冒頭であいさつに立った臼井会長は「昨今、生活困窮や社会的孤立など対応が難しい課題も生じている。緑区社会福祉協議会では誰もが主役となれる共生社会の実現に向けて地域との連携を深め、福祉保健活動の取組を進めていく」と述べた。また、佐藤康博緑区長は「行政だけではできない様々なきめ細やかな福祉サービスが、この会場にいる皆さんの協力があってできていることに対して感謝している」と話した。
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科の村井祐一教授を講師に招き行われた、緑区地域福祉保健計画「みどりのわ・ささえ愛プラン」講演会のテーマは「みんなが活躍できる地域づくりのヒント」。村井氏は、コロナ禍で希薄になった地域のつながりを指摘し、区民アンケートの結果で日頃の顔の見える関係づくりについて8割以上が「必要」と回答していることを挙げた。また、村井氏は自身の実体験を交えながら、川崎市内で約30年間活動を続けるボランティアグループ「すずの会」の事例を紹介。10年間にわたる実母の介護を地域とのつながりで乗り越えたすずの会代表の鈴木恵子さんは、自身の交通事故をきっかけに、「会として関わってきた地域の高齢者らは支えられることもうれしいが、自分ができることをして相手に喜んでもらえることが、自分の存在意義を実感できる何よりの幸せなのではないか」と感じたというエピソードを披露した。
その後は、大森酉三郎さん(神奈川大学サッカー部)、柏木耶汰さん(同)、久保田敏裕さん(三保おやじ団)、古屋紀美代さん(十日市場団地地区社会福祉協議会)も登壇し、パネルディスカッションを行った。大森さんらはそれぞれの地域で実施している活動を紹介。共通して、活動を継続する中で地域とのつながりが広がってきたことを共有していた。
式典では、社会福祉に貢献のあった区内の個人・団体への表彰状や感謝状の授与も行われた。
壇上では長年社会福祉に貢献を続けてきた個人への表彰状の授与、同協議会の「善意銀行」に寄付を行った団体・個人への感謝状の授与が行われたほか、日本赤十字社の募金活動に協力した区民に感謝状が贈られた。
受賞者は以下の通り(敬称略)。
表彰/【民生委員・児童委員】中町裕子(新治中部地区)、高島剛(三保地区)、小林政義(新治西部地区)、井上敏正(長津田地区)、奈良陽子(同)、前田實(同)【自治会】篠崎慧(山下連合自治会)、岩本敏雄(三保地区連合自治会)、渋谷安明(新治西部地区連合自治会)【保護司会】古澤恭一(緑保護司会)【更生保護女性会】勝田睦子(緑区更生保護女性会)【民間社会福祉施設団体等従事関係者】糠澤まゆみ(やまゆり中山保育園)、松森大輔(介護老人保健施設みどりの杜)、篠宮佳子(横浜市緑区生活支援センター)【地区社会福祉協議会】柳下美代子(鴨居地区)、小坂隆子(白山地区)、中井光代(霧が丘地区)【老人福祉活動関係】井上多津江(第二白ばら会 友愛活動)、佐藤直司(あすなろ会)【障害者の自立及び障害福祉活動】伊原康史(緑区育成会)、鈴木達也(同)
感謝/京セラ株式会社横浜中山事業所、京セラ株式会社横浜中山事業所従業員一同、京セラ労働組合中山支部、高橋昌三郎
日本赤十字社感謝(協賛委員功労)/【日赤社長感謝】塚田順一(霧が丘連合自治会)【日赤金色枠感謝】岡部豊(長津田辻自治会)、栗山孝子(南長津田団地自治会)【日赤銀色枠感謝】秋元秀夫(鴨居第五地区自治会)、吉川勝(竹山連合自治会)、海野徹(竹山四丁目自治会)、菅政広(三保グリーンハイツ自治会)、漉磯イソ(十日市場ヒルタウン第二自治会)、野田義人(十日市場ヒルタウン第四自治会)
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