長津田小学校6年の若松彩さんがこのほど、女子学童軟式野球の神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」のキャプテンに指名された。若松さんの父・健太さんによると、明るく元気な性格でリーダーシップがあることなどが高く評価されたという。若松さんは「不安もあるけれど、初めての経験なのでちょっと楽しみ」と話している。
「YAMAYURI」は、7月27日(土)から8月1日(木)まで石川県内で開催される全国大会「NPBガールズトーナメント2024」に出場する。2018年に同全国大会初優勝に輝いた実績のある「YAMAYURI」。6月9日、横浜市内で開かれた結団式で、若松さんは「今年優勝できるよう、声を出して仲良くやっていきましょう」とチームメンバーに力強く呼び掛けた。
チーム練習は毎週土日や祝日に続けているほか、LINEなどを通じてメンバー同士でコミュニケーションを深め、チームワークを高めているという。
若松さんのポジションはショート。自身の課題は「急にボールが来ると慌ててしまうこと」だという。対策は「『捕れる、捕れる』と思い込むこと」。ファインプレーができるよう自分に言い聞かせると上手くいくことが多いと実感しており、「練習がすごく楽しい」と声を弾ませる。
小学1年のときに野球を始めたという若松さん。父が野球、母がソフトボールの経験者で、親の試合を観戦しに行く機会が多い環境で育った。自身が野球に興味を抱き、練習を始めたのは「自然なこと」だったという。
代表監督の父、アジア制覇
実は彩さんを支える父・健太さんは、侍ジャパンBaseball5代表チームの監督として今年4月、日本をアジア制覇に導いた名将でもある。「Baseball5」とは、男女混合の5人制・5イニングからなる球技。基本的なルールは野球などと似ているが、バットを使わず、ゴムボールを手で打つなどの特徴がある。
4月に韓国で開催された「第2回Baseball5 アジアカップ2024」では、日本を含む8チームがしのぎを削った。3セット制で、2セット先取したチームが勝利を掴む競技方式で熱戦が繰り広げられた。
野球の現役女性選手、元プロ野球の男性選手、大学生などからなる同代表チーム。順調に勝ち進み、決勝戦では前回王者のチャイニーズ・タイペイと対峙した。1セット目は2対3と相手に先取されたが、続く2セット目は5対1で勝利。これで勢いに乗ると3セット目は相手に得点を許さず4対0。初のアジア制覇の栄冠に輝いた。
現在の日本代表チームについて「走・攻・守、どれを取っても穴が無い」と健太さん。ただ前回大会で日本はチャイニーズ・タイペイに敗れ、準優勝に甘んじたことに触れ、今回は「リベンジを果たせた。優勝の瞬間はうれしさよりも、ほっとした気持ちだった」と笑顔で語った。
野球やBaseball5で培った経験を生かし、これからも愛娘の活躍を支えていく。
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