(PR)
”赤ひげ先生”に聞く歯科医療 122 「口が渇く」訴える患者さんが増加 十日市場・みどり歯科医院
2000年の開院以来”敷居の低い歯医者”をモットーに保険内診療に主軸を置いた診療を続けてきた『みどり歯科医院』。今回は、最近増加している口の乾燥、「ドライマウス」について阿部院長に話を聞いた。
ドライマウスというのは様々な原因によって唾液の分泌が低下し、口の中が乾燥すること。口腔乾燥症とも言い、口が渇く不快症状だけでなく、歯周病やむし歯、口臭の原因にもなる。また、咀嚼障害や味覚障害の一因にもなり、肺炎を起こす可能性も高くなる。
このようなドライマウスの人が最近激増し、国内だけでも推定800万人が罹患していると言われる。阿部先生いわく、みどり歯科にも最近、口の渇きを訴える患者さんが増加しているそうだ。「一番の原因は、大量の薬の服用による副作用だと思います。治療法としては唾液腺マッサージや漢方薬の服用などがありますが、全員が満足のいく効果が得られるかは分からず、治療は難しいです」と阿部先生は話す。
昆布茶が効く?
そこで今、ドライマウスの治療法として注目を集めているのが、「昆布茶」による治療法だ。
東北大学の笹野高嗣名誉教授が薦めているもので、昆布茶を飲むと口の中にある「うまみ」を感じる受容体が成分を感知し、反射的に保湿に効果的な粘り気のある唾液を出すという。阿部先生は「昆布茶にはうまみ物質のグルタミン酸が豊富に含まれています。塩分を控えるために通常の3倍程度に薄めて1日2〜3杯飲むことで、約8割の患者さんの口の渇きが改善したとの報告もあります。『良薬口に苦し』と言いますがうまみで病気が治るとすればうれしいですね」と話している。
|
|
|
|
|
|