星槎学園北斗校(十日市場町/矢吹勝彌校長)はJAXA宇宙教育センター、認定NPO法人子ども・宇宙・未来の会(KU―MA)との連携で、9月から11月に掛け、3回にわたり「宇宙の学校」を開催した。自然科学をテーマとした実験や工作などを通じて、家族の絆を深めるだけでなく、子どもの好奇心などを育むことを目指して実施している。
地域の小学生とその保護者を対象に開いており、参加者は9月に万華鏡の原理を学んだほか、10月には傘袋ロケットの工作などを楽しんだ。
最終日の11月16日、同校の一室には親子連れ約20人が来場。KU―MAの稲葉茂副会長から、熱気球が空に上がる原理などを学んだ。熱気球の発明者とされるフランスのモンゴルフィエ兄弟に関する話などにも熱心に聞き入った参加者たち。貼り合わせたビニールに、ペンでロケットや果物、虹、オムライスなど思い思いの絵を描くなどして、熱気球の製作に取り組んだ。
熱気球を体育ホールに運び、稲葉副会長が内側にドライヤーで温風を送り込むと、みるみるうちに熱気球が膨らんだ。
「5、4、3、2、1、発射!」。掛け声と共に手を離すと、熱気球はすぐに体育ホールの天井まで上昇。参加者から「おーっ」と歓声が上がった。
稲葉副会長は「なぜ熱気球は空に浮くの?」「なぜ熱い空気は冷たい空気よりも軽いの?」などと問い掛けながら、熱気球が空を飛ぶ仕組みを伝えていた。
参加したレイス亜怜忍(あれいに)さん(小5)は「理科の実験が好き。熱気球の原理が分かって楽しかった」と話していた。
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