4月12日、即日投開票された第18回統一地方選挙前半戦。神奈川県議会選、横浜市議会選も行われ、港北区選挙区では、県議・市議合わせて16人が立候補した。県議選は現職2人・新人2人が、市議選は現職6人・前職1人・新人1人が当選した。共産党が両選挙ともに議席を獲得したのは初となり、党勢を拡大した。
県議会選
6人で4議席を奪い合った県議選。昨年末の衆院選出馬で辞職した中谷一馬氏(民主党)の票の行方、自民党が2議席を目指し、擁立した新人・武田翔氏の当落がポイントとなった。
結果は、嶋村公氏(自民党・3期)が2万9990票でトップ当選。前回同選挙で県内最多の約4万票を獲得した力を今回も示した形だ。「2人当選がテーマだった。トップ狙いで3万票が目標だったが、それに近い数字が確保できた」と嶋村氏は話した。2位につけたのが計屋珠江氏(民主党・5期)。前々回、前回、今回とも2万票を獲得しており、堅調に票をまとめた。注目を集めたのが共産党の新人・大山奈々子氏。「反自民」の受け皿となり、2万を超える票を集め、3位に躍り出た。武田氏も4議席目に滑り込みをみせた。2期目を目指した宗像富次郎氏(維新の党)、新人の水口大助氏は及ばなかった。
市議会選
市議選は8議席に10人が名乗りをあげた。開票当日、午後11時30分の段階で9人が7千票で横一線に。緊迫感が増していくなか、零時を過ぎた頃に共産党の白井正子氏が頭1つ飛び出しトップ当選を果たした。白井氏は「医療や介護の面の要望に答えてきたこと、これまでの実績を訴えることができたのが勝因。中学校給食の実現に向け県会と連携しながら邁進したい」と興奮気味に語った。酒井誠氏(自民党・2期)、佐藤祐文氏(自民党・5期)、川口珠江氏(民主党・3期)、望月康弘氏(公明党・2期)、大山正治氏(民主党・3期)、新人で維新の党の酒井亮介氏、前職で無所属出馬となった豊田有希氏も当選。6期目を目指した自民党の畑野鎮雄氏、次世代の党の新人、佐々木信也氏は届かなかった。
投票率は、県議選が39・92%。前回より4・98ポイント下がった。市議選は40・04%。前回より4・85ポイント下がった。両選挙とも投票率の低下が顕著だった。
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