慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科と港北区は6月1日、地域課題についての調査や事業の実施、またスポーツに関する取組みやデータの活用等を通じ、相互のさらなる発展を目的とした連携協定を締結した。
具体的な取組みは【1】スポーツを通じたデータ活用推進教育研究【2】港北区の課題解決のための「システムデザイン・マネジメント実習」講義――。【1】では、2019年のラグビーワールドカップや20年の東京オリンピック・パラリンピックを念頭に、港北区民が、自身が行ったスポーツに関するデータを収集・分析・考察する力を養う取組みを進めるとともに、スポーツデータのオープンデータ推進のための研究を行う。
教育研究は慶應義塾体育会蹴球部(ラグビー部)との連携で実施する。6月下旬から、市立日吉台小学校の5年生児童を対象にGPS受信機やカメラ、ドローン等を用い、走りやタグラグビーを通しスポーツデータを収集・分析。どれだけ速く走れるか、いかに力を最大限に発揮できるかなど、データを活用した運動能力向上のためのワークショップを実施する。
【2】では、複雑な問題を可視化し、多視点で捉えて解決していくという「システムデザイン・マネジメント」の考え方から、学生が港北区の課題解決のためのアイデアを創出し、その設計と検証までを行う。その過程では区役所職員との意見交換や関係者へのインタビュー等も実施する。
「まちづくりの事例に」
同大学日吉キャンパスで行われた締結式では、同研究科の前野隆司委員長と横山日出夫港北区長が協定書に署名した。協定締結を終えた前野委員長は「これまで以上に港北区に協力できるのは嬉しいこと。連携を強化し、港北区がより良い街になるよう、また世界のまちづくりの事例となるよう、とも発展していけたら」と話した。
横山区長は、防災・防犯、高齢化、世帯の単身化などといった区の課題を挙げ、「慶應義塾大学大学院は世界の課題に取り組んでいる。その時代の最先端の取組みは、様々な地域課題の解決につながるはず」と期待を込めた。
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