横浜産ホップを使った初の横浜産地ビールづくりに、港北区高田の「古川原農園」が協力、栽培したホップの収穫が先月25日に行われた。約2kgのホップは香りを損なわないよう、収穫後すぐ(株)横浜ビールの醸造所で仕込みが行われ、9月下旬には商品となる予定だ。
「ホップ」とは、ビールの苦み成分となる原料で、通常は保存のため、収穫後、乾燥・粉砕し、ペレット状に加工されたものが使われている。最近では、生のままの採れたてホップを使用して仕込んだ「フレッシュホップビール」がビール業界で注目されており、苦みや香りが華やかで味のよいビールができるとされる。
今回の企画は、同園の古川原琢さんと無農薬野菜の販売などで協力関係にあった(株)横浜ビールが、同園でホップの栽培が成功したことを知り実現したもの。通常ホップは、日本であれば東北や北海道など比較的寒冷地で栽培されるもので、市内での商品としての栽培は「他に確認できていない」(JA横浜)という。
栽培した古川原さんは、東大農学部出身で5年前の2013年より新規就農。区内高田ほかで農園を運営し、収穫した無農薬野菜を一番美味しいその日のうちに店舗に届けることにこだわる。「今回の試みで横浜の農業をより盛り上げていければ」と話す。(株)横浜ビール醸造長深田優さんは「生のホップは、収穫後24時間以内に仕込みを行わないと香りが飛んでしまう貴重な商品。今回は仕上げに香りづけとして使用、出来上がりが楽しみです」。問い合わせは(株)横浜ビール【電話】045・212・9633へ。
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