横浜市立日吉台中学校(高橋秀吉校長)の柔道部に所属する後藤優菜さん(2年)が、先月末に県立武道館で開催された神奈川県中学校柔道大会新人戦女子48kg級で優勝した。これまで市の頂点は経験したが、県を制したのは初。今夏は「まずは全国大会へ出場し、優勝を目指したい」、と意気込む。
後藤さんが柔道を始めたのは、小学校3年生の時。従弟が柔道場に通っているのを見ていて「かっこいい」と思ったのがきっかけだ。神奈川区の朝飛道場に入門し、小学生の時も週5日、平日は1日2時間、土曜は午前中、稽古に励んだ。6年生で市大会優勝。日吉台中に進学すると、柔道部に入部。同校では、柔道場に通っている生徒の入部は初だったという。現在は、週4、5日は、放課後まず柔道部での練習をこなし、その後、道場でも週4日汗を流す。練習後は「家でご飯を食べてすぐ寝る」という生活だ。
柔道づけの毎日だが、辛いことは「特にない」という後藤さん。顧問の稲毛正教諭によれば、きつい練習であっても「強くなるためにやるべきことだ」という意思が本人の中で確立されているという。
昨年の新人戦では、緊張と「強い気持ちが持てなかった」こともあり、決勝で敗退。さらに技術を磨くため、市内中学の柔道部や県内の中学の柔道部が集まって定期的に練習する「合同練習会」で、自分の柔道を見つめなおした。「練習会で自分に足りない部分を確認し、対策を考え、練習してきました」。今回の結果について顧問の稲毛教諭は、最初はただ「柔道が楽しい」だけだったのが、目指すものがはっきりし、体調管理や食生活、学校生活までトータルに考え、試合にむけて準備するようになったからではと分析する。
憧れの選手は、現在高校2年で昨年世界ジュニア個人戦でも優勝した、女子52kg級の阿部詩(うた)選手。昨夏から女子部の部長も務め、顧問からは、後輩の育成も期待されている。今後は7月に開催予定の夏の大会を目標に、全国大会出場を視野に入れ練習に励む。
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