食やエネルギーの自給自足方法を実践し、師岡町の住民に向けて啓発している団体、「熊野の森もろおかスタイル」は、第25回横浜環境活動賞実践賞を受賞した。多くの地域住民の参加を促しながらエコ活動の必要性を広く周知し、環境保全にもつなげている点が評価された。
もともとは東日本大震災後、防災のためにエコを意識した生活をしてみようと地域住民らによる学習会から始まった活動。その後、太陽光を使うソーラークッカーやエコストーブを用いた食事会のほか、電気の代わりにキャンドルで火を灯す落語会、夜の公園での映画上映会などのイベントを開催してきた。「外に依存せず、自分が使うものを自分でまかなう大切さを知ってもらいたい。でも決して固い雰囲気ではなく、気楽に参加してもらえるように活動しています」と代表の肥後貴美子さん。また、避難訓練や祭りなどのイベントにも積極的に参加し、地域や企業とも手を取り合いつつ活動を広めている。
「もろおかエコステーション」と称した畑を立ち上げ、野菜作りも行っている。地域住民が立ち寄れる居場所として「約束はしていないけど、行けば誰かがいて何気ない交流できる場所」という役割も果たしているという。肥後さんは「初めより認知度が上がって来ましたね。これからは畑の完成を目指して、地域の皆さんと楽しく続けていけたら」と今後の目標を話す。
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