慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科は、港北区との連携で、南日吉商店会の「夜店」で、地域活性化のイベントを実施した。授業の一環として、学生たちが主体となりプロジェクトを企画。子どもたちの地域への愛着、商店街の活気の創出がねらい。
同大学院では、システムデザイン・マネジメントの授業の一環で、港北区と3年前から連携。社会の成り立ちや街づくりを「システム」と捉え、毎年決められたテーマに沿って、街の魅力や課題に注目したイベントの企画やグッズの作成などを実習として行っている。
今年のテーマは、「港北区の南日吉商店会の活性化」。受講者17人が3チームに分かれ、それぞれ【1】ゴミの分別【2】商店街の歴史クイズ【3】後継者不足対策のサイト開設――の3つのシステムを開発。7月6日に行われた南日吉商店会の夜店のイベントでは、【1】と【2】の実習が行われた。
ごみの分別
プロジェクトの企画は南日吉商店会の小嶋純一会長へのインタビューから着想。ポイ捨てや分別の間違いで集積所にゴミが残ってしまう実態を聞き、バスケットボールゲームを考案した。ボールの原料となるのは子どもたちが集めた街に落ちているゴミ。それらを分別し、袋に詰めてボールを作ってゲームに挑戦した。メンバーのひとり、永井楓さんは「ゴミ拾いや分別を学びながら、子どもたちにとって楽しい思い出となるように考えた」と笑顔を見せた。
町の歴史クイズ
商店街の店主と子どもたちが話すきっかけを作ろうと、クイズを考案。子どもたちは、ヒントを求めて店主を訪問し、正解するとお菓子などがもらえるルールにした。テレビCMからアイディアの着想を得たという榎本敬太さんは、「10回以上現地に足を運んで話をした。誰よりも自分が一番南日吉に詳しくなったのでは」と微笑んだ。
今後へのきっかけに
「普段と違ったブースがあり、子どもたちは楽しんでいてよかった」と話すのは小嶋会長。「普段もこれくらい賑わいがある商店会にしたい。これからも地域と触れ合いをしながら、イベントなどを盛り込んでいきたい」と今後の街づくりへの意欲を見せた。
同大学院の西野瑛彦助教は「実際に地域と関わり、現場で活動をすることができたのは学生にとって貴重な体験になった」と振り返った。
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