最盛期を迎えているドラゴンフルーツなど、多彩な野菜の栽培に挑戦する 松本 勝彦さん 小机町在住 72歳
人にも野菜作りにも誠実に
○…満月の夜にのみ白い花を咲かせるというドラゴンフルーツ。暖かい地域の果物だが、小机で挑戦するきっかけとなったのは息子の一言。「沖縄で食べた味が忘れられないよ。父さん作って」。これが原動力となり、最近では横浜ビールにドラゴンフルーツを提供。ドラゴンビールとして女性を中心に大ヒット商品にもなっている。
○…400年続く旧家の13代目。「おじいちゃん子だったね」。両親が畑仕事で家を空けることも多い中、兄弟とともに祖父と過ごした時間は今も記憶に新しい。祖父も野菜作りに勤しみ、その先駆的な取組みなどから県外の農家に指導に行くほどの腕だったという。祖父や両親が働いている姿を目の当たりにし、幼いながらに「人に認めてもらうには努力が必要」と学んだ。
○…「農業に正解はない」と、国内のほか、フランス、アメリカなど、いろいろな場所に足を運んでは積極的に学んだ。米国の西海岸では、ある日系人が異国の地で高く評価されている様子に感銘を受けた。「アイデアがあれば勝負できる」と感じ、農業は人と同じものを作っていたら負けてしまうと、トレビスなど日本では珍しい野菜の栽培に取り掛かった。丹精込めて育てる新鮮な野菜の数々は、取引先のホテルでも好評という。
○…多忙な日々の中でも、時間を見つけては趣味の”機械いじり”を楽しむ。「古いエンジンが動いたときは堪らないね」と相好を崩す様子はまるで少年のよう。本業の傍ら、消防団や体育指導員などの地域活動にも力を入れる。それも「ここで生まれた人として、この地で生きていくんだ」との強い想いがあればこそ。取材中も何人もの人が訪れ、その一人ひとりに誠実に向き合う姿勢が印象的だった。
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