港北警察署(太刀野一夫署長)は6月8日朝、通行人からの通報を受け、鶴見川河川敷で体長約80cmのワニガメを捕獲した。
港北署によると、通報があったのは午前5時半ころ。散歩中の40代男性が新羽橋の下にいるワニガメを見つけた。初め署員4人で現地に向かったが、用意した衣装ケースでは収まらず、新たに2人が犬用の檻を持って駆けつけ、午前6時45分ころに捕まえた。捕獲時には暴れることもなく、静かにしていたという。
署に持ち帰った後は乾かないよう定期的に水をかけ、午後4時ころには署員が持ち込んだ市内のペットショップに引き取られた。頭の形などから雌のようだという。
ワニガメは北米原産の外来種。人に危害を加える恐れのある特定動物に指定されており、動物愛護管理法の改正により、今年6月1日以降は愛玩目的での飼育許可を受けることはできない。なお、許可を受ける際には甲羅にマイクロチップが埋め込まれるが、横浜市動物愛護センターが調べたところ、この個体にはマイクロチップは確認できなかったため、港北署では「違法で飼われていた可能性もある」とみている。
普段は水中に
以前、野毛山動物園の爬虫類担当だった横浜市環境創造局動物園課、松岡良樹さんの話では、ワニガメは基本的には大人しく、動作が遅く泳ぎも得意ではない。通常は水の底にじっとしており、ミミズのような舌で魚を誘っては捕食する。
人に向かっていくようなことは少ないが、かまれると大怪我することがあり、80cmに及ぶ充分成長した個体は、人の指をかみ切る力がある。
今回は陸地部分で見つかり、周囲に穴を掘ろうとしたような跡があったが、ワニガメが陸に上がるのは産卵時の可能性が高いという。ただ、雌のみでも産卵行動をとることがあるため、近くに雄がいるか、また、最近まで雄と一緒にいたかなどは不明。
「触らずに通報を」
港北警察署の荒川徹朗副署長は「何故ここにいたのか、他にもいるのかなどは分からない」と話し、「手を出すと指をかまれることもあるので、もし見つけたら、触らないで通報してほしい」と呼びかけている。
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