港北区内の歴史や文化を綴った書籍『わがまち港北3』が11月27日に刊行される。著者の一人で、大倉精神文化研究所所長も務める郷土史研究家の平井誠二さんは「20年以上携わってきたシリーズの集大成。本を通して自分が過ごすまちの歴史を知り、地元に愛着を持ってもらえたら」と力を込める。
同書はA5判、シリーズ最大の476ページを収録した。7世紀から現代までの港北13地区の歴史を幅広く紹介しており、ルビを多くつけることで「小中学生の方も親しみやすいよう工夫しました」と平井さん。区内小中学校への寄贈も予定している。一番の見どころは「1100項目、60
ページに及ぶ年表」で、記事を年代別に探せる索引の機能も兼ねているという。さらに、国会図書館にしかない1926年の港北区の地形図も掲載した。同年は東急東横線が開通した年で、港北区が都市化する直前の地形を確認することができる。また、国立公文書館に所蔵されている「小机城蹟図」も収録した。この地図は2種類あり、今回同書に掲載したのは徳川家への献上本にしか掲載されていなかったもので、「一般の目に触れることは今までめったになかったのでは」と平井さんは語る。
「地元、より面白く」
同書は元々、1999年から区内の広報紙『楽遊学』に連載されていた同名コーナーを収録し、書籍化したもの。2009年に『わがまち港北1』、2014年に『わがまち港北2』を出版した。同コーナーが連載終了したこともあり、「今回でひとまず完結させました」という。完結にあたり、当初の予定より100ページ以上を追加した同書。おまけには現在も連載する「大好き大倉山」、付録には年表や平井さんが地域で行ってきた講演の資料なども盛り込んだ。もう一人の著者で、「終戦秘話」などの執筆を担当した林宏美さんは「(本を通して)自分が住むまちのことを好きになり、愛着を持つきっかけづくりができれば嬉しい」と語った。
同書は税別1500円。27日から区内書店や区役所売店で順次販売されるほか、電子書籍での販売も予定している。詳細は公式HP(https://wagamachi-kohoku.jimdofree.com/)へ。
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