第6回「糸賀一雄記念未来賞」を受賞したNPO法人インフォメーションギャップバスターの理事長 伊藤 芳浩さん 綱島在勤 50歳
誰もが心をつなげる社会に
○…「糸賀一雄記念未来賞」は、障がい者福祉などへの先進的な取組みを行う団体へ授与される。同法人はコロナ禍での情報格差解消や、手話による医療通訳の普及啓発などに努めた。中でも評価されたのが、聴覚障がいがある人が通訳を通して音声通話できる「電話リレーサービス」の公共インフラ化。自身も生まれつき聴覚障がいがあり、「人に頼らず電話ができるのは、聴覚障がい者にとって大きな自立につながる。10年の活動が報われたよう」と笑顔。
○…幼少期から好奇心旺盛で、「母は色んなことを体験させてくれた」と感謝する。仕事を機に横浜市内へ移住。職場で思うようにコミュニケーションが取れずもどかしさを感じていた中、先輩の活動のおかげで手話通訳がついた。働きやすくなった一方で「多くの聴覚障がい者が同じ困難を感じているのでは」という思いから、約10年前に現NPOの前身を立ち上げた。
○…川崎市内在住。普段はIT企業に勤める。仕事との両立で忙しい毎日だが、休日は妻や2人の息子と過ごすのが楽しみ。「コロナ禍以前はよく出かけていました。特にキッザニアは、子どもが色んな体験ができて楽しそうだった」。息子には様々な体験の機会を与えることを大切にする。
○…法人名の「インフォメーションギャップバスター」には、「情報の格差を無くす」という思いを込める。コロナ禍ではマスク着用により、聴覚障がい者が表情を読み取りづらくなるなど、新たな”バリア”も発生。一方、人々の価値観が大きく変わる現代を好機とも捉える。「昨年はオンラインツールなど、新しいコミュニケーションも普及した。心身の特性にかかわらず、誰もが円滑にコミュニケーションできる社会にしたい」
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
<PR>
|
|
|
|
|
|