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港北区版 公開:2021年6月24日 エリアトップへ

慶大野球部 34年ぶりの日本一 記念大会で4度目の戴冠

スポーツ

公開:2021年6月24日

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優勝を決め喜びを爆発させるナイン(慶應義塾体育会野球部提供)
優勝を決め喜びを爆発させるナイン(慶應義塾体育会野球部提供)

 慶應義塾大学野球部は6月13日、「第70回全日本大学野球選手権記念大会」で優勝した。同大会での優勝は、34年ぶり4回目。165人の部員を束ねた主将の福井章吾選手は「多くの人に恩返しができた。嬉しい気持ちでいっぱい」と喜びと感謝を口にした。

 同大会は、全国から27の代表チームが集結し、日本一の座を争うもの。同大は、東京六大学野球連盟の代表として3年ぶり12回目の出場だった。

「試合重ね成長」

 「バッテリーを中心とした守備力と状況に応じて得点していく打線」(堀井哲也監督)が特徴という今年のチーム。4月からの東京六大学春季リーグでの優勝から約10日間という準備期間で挑んだ今大会は、初戦から2試合連続2点差の接戦を制し準決勝に勝ち上がった。迎えた上武大学戦は、堀井監督も「大会のポイントとなった」という一進一退のシーソーゲームに。6-6で迎えた終盤の8回裏に、4番・正木智也選手らのタイムリーで勝ち越して熱戦に終止符を打った。勢いに乗り迎えた決勝の福井工業大学戦は、15安打を浴びせ13-2で勝利。1987年以来となる4回目の優勝を果たした。

 最高殊勲選手賞(MVP)に選出されたのは、準決勝と決勝でホームランを放つなど、力強く打線を牽引した正木選手。また、決勝のマウンドに立った増居翔太選手が最優秀投手賞に、4試合中2試合で猛打賞を達成するなど5割を超える打率を残した渡部遼人選手が首位打者賞をそれぞれ受賞した。

 「初戦は動きが硬かったが徐々に調子が上がっていき、トーナメントとしては理想的な仕上がりになった」と大会を振り返った堀井監督。主将、そして捕手としてチームを束ねた福井選手も「楽な試合は1試合もなかったが、試合を重ねるごとに成長できた。非常に嬉しい気持ちでいっぱい」と喜びを噛み締めた。

 今後の目標に、春秋のリーグ戦連覇と神宮大会を加えた4冠を掲げる福井選手。「個人としては、勝てる捕手・負けない捕手を追求したい。主将としてチームの舵を取り、今年だけではなく来年以降も勝てるチームを作っていきたい」とさらなる活躍を誓った。

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