神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2021年7月22日 エリアトップへ

倒産件数、上半期は大幅減 特別融資、支援金が下支え

経済

公開:2021年7月22日

  • LINE
  • hatena

 帝国データバンク横浜支店がこのほどまとめた上半期の神奈川県内企業倒産集計によると、横浜市内の倒産件数が、上半期としては2002年以降で最少となった。コロナ禍という苦境のなか、国や民間金融機関による特別融資などが支えた形だが、今後の経済動向や感染状況次第では、「増加基調にシフトする可能性はある」(同支店)としている。

 同支店のまとめによると、2021年上半期(1月1日〜6月30日)の市内倒産件数は80件で、前年同期比35件減。このうち、新型コロナ関連の倒産は、7月6日現在で44件と半数以上を占めている。

 市内の倒産件数は、上半期、下半期とも2008年のリーマンショック翌年が過去最多。今回、100件を下回るのは2002年上半期以来となった。この傾向は県内全体も同様で、倒産件数は上半期として過去20年で最少を記録している。

 コロナ禍でも倒産件数が減少している状況について、同支店は「国などの融資や各種支援金が資金繰りを下支えしている」とする。コロナ発生以降、日本政策金融公庫や民間金融機関が「実質無利子・無担保融資」、借入返済計画を見直す「特例リスケ支援」などを提供しており、倒産抑制に効果を発揮した格好。さらに、時短営業や休業など、緊急事態宣言やまん延防止措置の影響を受ける飲食店は、各種支援金により踏みとどまっているという。

秋から増加シフトか

 一方で、今後の見通しについて、同支店は「ワクチンの接種が進み始めたが、多くの業種でコロナの影響は続いている」と指摘。毎年資金需要が高まり、倒産件数が増える傾向にある10月〜12月に、増加に転じる可能性があるとする。

 この傾向に加え、「コロナ関連融資の返済が始まっている企業が出てきている」「ワクチン普及で景気が上向いても、売上が追い付かずに資金繰りが限界を迎えるおそれのある企業が少なくない」と要因を列挙。「秋口から年末にかけて資金繰り難に陥る企業が増えるかもしれない」としている。
 

港北区版のローカルニュース最新6

貧困・飢餓撲滅へ 日本の若者たちがチーム設立

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る

投票受付中、抽選でプレゼントも

11月23日

初の「よこはま子ども国際平和シンポジウム」で小中学生ら議論

大綱橋混雑予想「迂回を」

綱島街道

大綱橋混雑予想「迂回を」

12月1日から舗装補修工事

11月23日

足爪の講座とケアの方法学ぶ

足爪の講座とケアの方法学ぶ

11月27日 日吉本町地域ケアプラザ

11月22日

光と音楽が織りなす横浜冬の風物詩「ヨルノヨ2024」

光と音楽が織りなす横浜冬の風物詩「ヨルノヨ2024」

12月5日から30日、都心臨海部で

11月22日

あっとほーむデスク

  • 11月14日0:00更新

  • 7月4日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook