東京オリンピックの男子陸上競技110mH(ハードル)に、武相高等学校=港北区仲手原=出身で順天堂大学4年の泉谷駿介選手が出場する。代表選考を兼ねた6月の日本陸上競技選手権大会で13秒06の日本新記録で優勝した勢いをそのままに、大舞台へ挑む。
武相高時代に開花
山下小学校=緑区=に通い、サッカー少年だった泉谷選手。「先生に”足が速いから陸上やれば?”と勧められた」ことで、緑が丘中学校=青葉区=では陸上部に入部。3年時には四種競技に取り組むも県大会出場は叶わなかったという。才能が開花したのは武相高校時代。体が大きくなり、筋肉もついてきたことから八種競技へ本格的に挑戦すると、3年時のインターハイでは八種競技で優勝。県代表として出場した国民体育大会では、110ⅿHで13秒51の好タイムで3位入賞を果たした。武相高校陸上部顧問の田中徳孝さんは、「入学当時は小柄でとても大人しい細身の選手。3年間休まず努力する究極の負けず嫌いと、誰に対しても優しい人物に成長してくれた結果、3年時に開花した」と教え子の成長を振り返る。
順天堂大進学後は2018年の世界U20陸上競技選手権大会に110mHで出場し、13秒38で銅メダルを獲得。同年のU20日本陸上競技選手権大会では110mHでU20の日本新記録・大会記録をマークし優勝するなど、順調にステップアップしてきた。
決勝進出狙う
7月8日の記者会見で「初出場のオリンピックで、しっかり自分らしい走りができればいいと思う。自分の実力を測れる良い機会。決勝へ進んで、感動させる走りをしたい」と意気込みを話した泉谷選手。横浜の子どもたちには「腰までの高さがあるハードルを、すれすれで飛び越える技術を見てほしい」と語った。
陸上男子110mHは、8月3日に予選、4日に準決勝、5日に決勝が行われる。
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