住まいの松栄(酒井洋輔代表取締役社長)はこのほど、オープンスペースを活用した「妙蓮寺market」をスタートした。日替わりで中華やイタリアンなどのキッチンカーが登場するもの。コロナ禍でランチやテイクアウト需要の高まりもあり、酒井さんは「出店者もお客さんも楽しんで、地域に新しい賑わいを」と期待を寄せている。
東急(株)の協力
キッチンカースペースがあるのは、横浜妙蓮寺郵便局の駐車場の隣。中華やイタリアン、野菜の販売など6店舗が日替わりで毎日出店する。
プロジェクトのスタートは約半年前。周辺で開催されていたキッチンカーが終了し、利用客としても接点のあった同社の広報・中山礼美さんが相談を受け「なんとか場所を変えて続けられないか」と動き出した。キッチンカースペースは、実は東急株式会社が所有するマンションの駐車場の一部だったが「沿線の街づくりのために」と提供を快諾。「東急さんの協力あってこそ」と酒井さんも感謝を口にする。
コロナ禍に負けず
1960年の創業以来、妙蓮寺に根差した不動産業を展開している住まいの松栄。そんな地域をよく知る酒井さん曰く「妙蓮寺は、都内やみなとみらいに出勤している人が多いエリア。コロナ禍の在宅勤務などで、日中人口は増加しており、ランチやテイクアウトの需要も高まっている」という。そこでキッチンカーも「せっかくなら以前よりもパワーアップして」(中山さん)と、人脈を頼りに参加を募り元々の3店舗から倍増して6店舗での実施となった。横浜駅周辺や横浜市外に店舗を構える出店者もあり、「コロナ禍で制限が厳しい飲食店にとっても新しいエリアへの進出になるほか、地元の人にとっても美味しいお店が身近に来てくれるのは嬉しいはず」と期待を寄せる。
毎週月曜日に出店しているのは、中華の「五龍圓」。店主の粂田崇宏さんは、西区でディナーでワインと料理を楽しむ店を営んでいたが、コロナ禍で営業ができないこともあり、プロジェクトに加わったという。人気のメニューは、店では出ないテイクアウト限定の「魯肉飯」。「この機会に妙蓮寺の人々にもウチの味を知ってもらえれば」と笑顔を見せた。
今後は、新型コロナ対策はもちろん、猛暑での熱中症対策など安全面に注意しながら継続していく予定。酒井さんは「出店しているお店でコラボしたイベントなども考えられる。今回生まれたつながりで、新たな賑わいを地域に創出したい」と先を見据えた。
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