新羽町の真言宗西方寺では、昨年10月から山門の修復作業が行われている=写真。参道から続く茅葺の山門は、江戸弘化年代(1844〜47年)に創建されたとされ、横浜市指定文化財にも登録されている。
今回の修復は山門の礎石が主。建物を解体せずに移動させる曳家(ひきや)という技術で山門を境内へ移し傷んだ礎石の修復した後、2月に元の位置に戻された。現在は、ゆがみの調整等を行っている。
修復作業の設計監理をしている日本工業大学名誉教授で工学博士の波多野純さんによると、山門に使用されている木材は品質が良く、傷みがほとんどない。一方、礎石には材質の劣る箇所があったため、傷んだ石を取り換えたという。
波多野さんは「この山門は江戸時代末期の華やかな装飾が特徴で、その部分の傷みもほとんどない。修復が終わったら、獅子や象、獏(ばく)などの精緻な細工を、じっくり見てもらえたら」と話す。工事終了は3月中を予定している。
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