綱島西在住の今井多満美さん(56)は猫好きが高じて昨年、動物保護を支援する会社を起業し、保護猫活動を行っている。
「保護猫」は、飼い主がいない、もしくは劣悪な環境にいた猫たちが救助されて、自治体や民間の動物保護施設、個人宅などで一時的に保護されて生活している猫のこと。横浜市では、飼い主の病気や死亡、転居など様々な理由で飼えなくなった猫や飼い主不明猫、負傷・重い病気の猫などが、市動物愛護センター(神奈川区)に収容される。令和2年度に907匹、同3年度は631匹と年々減少傾向にあるという。
きっかけは親の代から自宅に4匹の保護猫がいたこと。結婚して家を引き継いだ後も、動物好きの夫とともに、家の周りにいる野良猫を次々保護し、また遠方からも引取り、現在では11匹の猫と暮らす。またこれまでに7匹の保護猫を看取ってきた。
その傍ら不妊・去勢手術などを施し、里親探しを行う都内の保護団体への寄付も実施。そのような支援を強化するために2020年に30年間勤めた大手企業を早期退職し、昨年、オリジナル傘の販売を通じ、動物保護の支援を行う会社「かなう」を起業した。
「この先務めていてもマックスで10年くらい。お金でなく、長く支援できる仕組みを作りたかった」と今井さん。デザインや製作の会社探しを経て、商品を完成。企業勤めで得たノウハウを生かし、商標登録も自身で行ったという。ビニール製の傘は素材にポリエチレンを使用しSDGsにも配慮。オンラインで販売を開始すると同時に、都内で活動する保護団体の譲渡会でも販売。売り上げの一部を同団体や他の保護団体に寄付していく。傘は猫と馬の柄や桜柄など3種類。「この傘が保護猫のエンブレムになれば嬉しい」と今井さん。現在、傘販売に協力してくれる店舗や団体を募集している。傘の購入、その他の問い合わせは今井さん【携帯電話】080・7434・2544へ。
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