ドイツ大使館絵画コンテスト「わたしのドイツ」中学生の部で、区内の絵画教室から2人が受賞した。小池新花さん(港北区)は1位を、加藤茜さん(鶴見区)は3位を受賞した。2人はそれぞれ、ドイツのことを想像しながら四つ切サイズの水彩画を描いた。
同コンテストは2007年に始まり、2011年は東日本大震災の影響で開催せず、今年で16回目となる。中学生の部では152点が集まった。作品は大使館と総領事館の職員による投票で、入賞作品が選考された。11月23日には、ドイツ大使館で授賞式が開催された。今回受賞した小池さんと加藤さんは「子供の絵画教室 大倉山」に通い絵を学んでいる。
『空想ドイツ旅行』
小池さんは、ドイツ旅行を想像して描いた「空想ドイツ旅行」を制作した。制作時間は12時間以上。女性がケーキを食べようとする様子や、その女性を撮影しようとスマホを持った手元などが描かれている。想像しながら描くのは初めてだという小池さんは、「質感や模様の表現など、描き込みたい部分がまだあったから驚いた」と受賞を振り返り、「ドイツの国花を調べて絵に入れた。美味しそうに見えるケーキや手の遠近感が褒められた」と嬉しそうな表情で話した。
『国会議事堂の内装にどっきり』
「発想力を発揮するのが得意」と話す加藤さんは、観光ガイドブックを見て「ドイツの国会議事堂に行ってみたい」と思い制作した。「国会議事堂の内装にどっきり」と名付けられた作品には、ドイツの国会議事堂内を訪れた加藤さんと妹2人が描かれている。特徴的な鏡の透明感が出るように工夫し、その質感が評価された。加藤さんは「得意なことでドイツと日本の関りに貢献できて嬉しい」と微笑んだ。
同教室で絵画を教えている荒井明子さんは、「今後も、美術を通して広い視野を育めるよう応援してます」とした。
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