横浜市では毎年救急車の需要が増加しており、今後も高齢化等でさらなる増加が予想されるため、このほど、綱島消防出張所に救急隊が増隊されることになった。区内7隊目で、運用開始は今年10月1日。港北区は市内で5年連続救急出場件数が最多。増隊により、搬送体制を強化していく。
救急出場件数は、2020年では市全体・港北区ともに件数が減ったが、以降は右肩上がりの状態。22年の港北区の救急出場状況は、急病での出場が最多で、一般負傷、交通事故、その他と続く。23年の状況も同様。今年6月末時点の速報値では、急病が6998件、一般負傷が1731件、交通事故は326件、その他713件となっている。
年代別で比較すると、港北区は新生児・乳幼児(0歳以上7歳未満)が10・3%で市より2・6ポイント高く、高齢者(65歳以上)が50・2%で市より6ポイント低い(昨年の状況を参考)。乳幼児は発熱や頭部の負傷、高齢者は転倒による負傷が多い。
1日900件超え(市内)も
昨年の市内1日あたりの救急出場件数は698件だったが今年7月8日の市内件数は900件超え。救急車が必要になる事態の未然防止のため熱中症予防、感染症予防、ケガの予防等が必要だ。
港北消防署警防課長の久保竜夫さんは「綱島救急隊を増隊することで救急需要増加への対応を図る。日頃から市民の皆さんにケガや病気の予防にご協力いただくことも重要。皆さんのご理解ご協力のもと、署として一人でも多くの生命を救えるように努める」とした。
市内の火災死者、過去10年で最多
また、市内の上半期火災死者は16人で、過去10年で最多。さらに、リチウム電池が関係する火災が増加。消防局は、火災警報器の確認やリチウム電池関係の使用方法について注意喚起している。
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