「クーデターが起きているミャンマーの現状を伝えたい。事実を知ってもらい、それをミャンマー民主化の応援に繋げたい」――。一人のミャンマー人の思いを世に知らせ、援助しようと師岡町在住の水谷雄次さんが発起人となり設立した「ビルマに直接支援する会」。同会は9月23日(月)、港北公会堂(区役所隣)で支援講演「ミャンマー(ビルマ) 私たちは軍事政権と戦います!」を開催する。
祖父が満州特務機関にいたことから長年、戦前戦後の研究をしてきた水谷さん。3年前、ミャンマーのクーデターの映像を見て、何もできない自分に心を痛めたという。そんな時に新聞で、都内で飲食店を開き、売り上げを自国に送り援助するなど民主化を目指すレー・レー・ルィンさんの活動を知り、何か役に立ちたいと交流するように。食品関連を扱う自身の会社で、ミャンマー料理の弁当を店頭で販売し、収益を寄付するなどの支援を行ってきた。しかし、「わずかな協力に限界を感じ」、多くの人の協力を得ようと今回の講演会を企画。「ミャンマーで起きた国軍のクーデターから3年半。これまでに2万5千人以上の市民が不当に逮捕され、5500人以上が虐殺された。日本との関係を含めて、ミャンマーの現状と未来について、講演・上映を通じて考える機会になれば」と水谷さん。
当日は午前10時に開場。第1部は11時から、「在日ビルマ人の声」として、ルィンさんが登壇。現場の様子を映像で見せながら、ミャンマーの現状を訴える。第2部は午後2時から「日本からの応答」。ビルマ近現代史研究を行う上智大学の根本敬名誉教授による講演と上映会が行われる。
参加費は500円。小学生以下は無料。また、同公会堂の会議室が休憩・食事場として用意さされ、おにぎりとラペッタミン(ミャンマー風おにぎり)が入った「日本とビルマのコラボ弁当」(500円)を販売する。また会場ロビーでは交流コーナーが設けられ、ミャンマーの民族衣装撮影会(有料)や生地、手作り品の支援販売を行う。それぞれ収益はミャンマーの人道支援に役立てられる。問い合わせは水谷さん【携帯電話】090・4533・8522へ。
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