学校法人高木学園英理女子学院高等学校(菊名)の吉野百美さん(2年)は、9月28日に開催された第78回国民スポーツ大会ライフル射撃競技会のビーム・ライフル少年女子立射60発競技で準優勝を果たした。本選で633・2点、ファイナルで251・3点を得点し自己最高得点を記録。今月20日には新人戦を控えており、関東、そして全国選抜への出場を目指す。
同競技は光線銃「ビームライフル」で10m先の標的を狙い、的中した点数を競う。的の中心は1円玉ほどの大きさ。本選で1シリーズ10発ごと合計60発を撃ち、上位8位がファイナルに進出する。ファイナルでは、150秒の制限時間内で3発撃つことを2回繰り返した点数が、ベースの点数となる。その後、50秒間で1発撃つことを2回繰り返し、ベースの点数に付け加えることで最終的な順位を決定。本選を8位で通過してもファイナルでは1位になるような大逆転も起こり得る。
吉野さんは、本選で633・2点を得点。1位と2位を交互にせめぎ合う状況になり、最終的に251・3点で準優勝という結果に。普段は緊張しないという吉野さんだが、「最後は緊張した。でも自己最高得点が出て嬉しい」と喜んだ。
中学時代はバレー部に所属。「新しいことに挑戦したい」と同部で射撃を体験して興味を持ち始めた。練習を重ねるうちに集中力が身についてきたという。週6回の部活では2時間練習する。先輩にアドバイスをもらったり、写真で姿勢を見直したりして技術を磨いてきた。同部顧問の高木隆教諭は吉野さんのことを、「射撃に対して真摯に取り組み結果につながったのでは」と話す。
普段は実弾を使用する「エアライフル」を練習ることが多く、10月20日の新人戦ではビームとエアの高得点と全国選抜への出場を目標に、練習を重ねていく。
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