横浜市立樽町中学校(八木範夫校長)の創立50周年記念式典が10月12日に同校体育館で行われ、港北区長、町内会長、各議員、歴代校長・PTA会長などの来賓者や、地域・学校の関係者ら約200人の参列者が半世紀の節目を祝った。
1974年4月に開校した同校。当初の予定では、同年3月中に校舎が完成するはずだったが、いわゆる『オイルショック』による資材急騰、物資不足などの事情により完成が大幅に遅れ、親校であった大綱中学校(1949年創立)に同居開校せざるを得なかったという。同年8月に新校舎が完成し、10月9日に校舎落成祝賀会が行われ、この日を開校記念日としている。
式典は、コロナ禍などの影響により、大勢が集まる祝賀会などを行わず、「つつましく厳かに」執り行われた。実行委員長を務めた嶋村公さんはあいさつで「地域の皆様が熱心に見守っていただき、学校と地域とのつながりはとても良いと感じる。生徒にとって思い出深い学校となり、卒業後、保護者となった生徒が地域活動を通じて、再び中学校と交流をもっていただければ」と話した。
後半は、生徒らがグループに分かれ、学区である樽町、師岡、綱島、大曽根の各地区の名士や卒業生らを取材した映像とともに、地域の歴史や特徴などを発表した。参列者らは感心した様子で発表を見守った。
会場には昨年、全校生徒の公募で製作した記念キャラクターの「にこたる」の人形も登場。卒業生で、デザインが採用された鎌田眞妃さん(15)は「笑顔あふれる学校になってほしいという思いを込めた。人形にもなって嬉しい」と話した。
「50年の歴史とこれからの半世紀に向けた強い決意が詰まった式典になった」と話すのは八木校長。無事に開催できたことを喜び、「コロナ禍の2年前から計画・活動をしてくれた実行委員の皆様のおかげです」と感謝を述べた。
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