第77回全日本合唱コンクール全国大会が10月26日・27日に埼玉県で開かれ、中学校部門同声合唱の部に関東支部代表として出場した市立大綱中学校合唱部が金賞を受賞した。2年連続の全国大会出場となった同部(昨年の結果は銀賞)。今大会最多タイとなる総勢77人での重厚感ある演奏で、「全国で金」の目標を叶えた。
大舞台では県大会、関東大会でも歌った『まいごのひかり』と『その木々は緑』の歌い慣れた2曲で勝負した。部長の関谷杏凜さん(3年)は、「物語性のある曲。関東大会の後の練習で、場面ごとの色合いや光あふれるシーンなどの細かな情景を自分たちの中に取り入れ、より観客に伝えられるよう力を入れた。こうした取組みは昨年にはなかったこと」と振り返り、「結果発表を聞き、本当に嬉しかった。77人の大きな歌声で、観客や審査員に届けられた」と喜んだ。関谷部長が「大人数のわりには仲が良い」と評する今年のチーム。顧問の西川翔教諭の指導のもと、一つにまとまり、今年初めからさまざまな大会で結果を残してきた。
同校の後藤秀吉校長は「集大成で素晴らしい結果。他の部活もそうだが、頑張っている仲間を認め、応援し、応援される側も『頑張った』といえる環境ができている。これは大綱中の伝統、この地域の伝統だと思うし、合唱部はそれに見事にはまっている」と述べた。顧問の西川教諭は「昨年、3人しかいなかった3年生が部をまとめているのを尊敬の念で見てきた今の3年生が、しっかりとモットーである『合唱懸命』を継承し、部をまとめてきた結果。次代を担う2年生たちがどう感じたか。自分たちがどういう1年にしていきたいか。楽しみながら身に付けてもらえたら」と目を細めた。
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