ひきこもりなどの困難を抱える若者に対し、自立に向けた就労訓練を実施する団体を表彰する式が11月5日、横浜市役所で行われた。5年間継続と3年間継続の7団体が表彰を受け、港北区からは本社がある2社と、支店がある1社が受賞した。
市は2006年度から、無職やひきこもり経験のある若者の自立・就労支援を行う「よこはま若者サポートステーション」を通じて、企業や団体に就労訓練の受け入れを依頼している。
3社が5年間継続
今回は就労訓練を5年間継続した株式会社サンパワー=港北区新横浜=、ブックオフコーポレーション=相模原市南区=、アイング株式会社=東京都千代田区=の3社が市長表彰を受けた。 表彰式には市長表彰の3社の関係者が出席。
サンパワーはソーシャルビジネスのコンサルティングなどを行い、就労が困難な人の雇用に注力している。5年間で11人を受け入れ、パソコンの入力作業などを行ってきた。川村拓也社長は「来た人が自信をつけて戻ってもらうことを心掛けてきた」といい、受け入れ終了時には、社員が色紙にコメントを書いて渡すなど、正社員と同様の対応をしてきたという。川村社長は「長く継続してきた取組みを評価していただいた」と受賞を喜んだ。
ブックオフコーポレーションは本や衣類などを扱う港北区の店舗などで67人が勤務した。BOOKOFF SUPER BAZAAR 綱島樽町店の長崎哲也館長は「いろいろな売り場に入ってもらい、適性を感じられるようにした」といい、指導する側のメリットもあったとした。
表彰式で山中竹春市長は「温かい指導で若者のその後の生活に役立つものだった」と企業に感謝し、「今後も若者に寄り添った支援をできるようにしたい」と述べた。
なお、3年間継続したガイズカンパニー株式会社=港北区新横浜=、公益財団法人神奈川県労働福祉協会=中区=、特定非営利活動法人藤沢市民活動推進機構=藤沢市=、労働者協同組合ワーカーズコレクティブデポットつつじが丘ブランチ=青葉区=の4団体はそれぞれ、こども青少年局長表彰を受けた。
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