横浜市はこのほど、市内27館の地区センターのプレイルームを親子が利用しやすいようにリニューアルした。全体のデザインは横浜市在勤のイラストレーター、市原淳さんがプロデュースし、絵本コーナーを充実させたほか、壁面をカラフルにするなどした。
子どもの意見を反映
プレイルームは市内に81館ある地区センターのうち、79館に設けられている。これまで利用者から「古くて暗いイメージがある」「絵本やおもちゃが古い」などの声が出ていた。
リニューアルは、乳幼児の利用者数や交通の利便性などを考慮して27館を選定。事前に希望が丘、神奈川、金沢、寺尾、生麦、西の各地区センターで子どもたちに投票してもらい、3パターンの中から人気の高いデザインを選んだ。
絵本コーナーに120冊を配架
壁面や家具には市原さんが描いた船やカモメ、魚など、横浜をイメージしたイラストが配置され、カラフルな空間にした。絵本コーナーには、中央図書館の司書が推薦した120冊の乳幼児向けの新しい絵本セットを27館共通で配架。プロデュースを担当した市原さんは「明るく、楽しい場所になるよう、そして不快感を与えないように心掛けた」と話す。金沢地区センターで実際の仕上がりを見て、イラストの大きさやレイアウト、発色の良さにとても満足したという。
市の担当者は「このリニューアルで、より快適な親子の居場所として活用してほしい」と話す。利用者の反響を見ながら、他の地区センターのリニューアルも検討する。市は今後、子育て相談会や絵本の読み聞かせ会などのイベント開催も拡大していく方針だ。
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