菊名を拠点とする創立25周年のアンサンブルシーガル横浜の代表を務める 佐藤 章一さん 横浜市内在住 74歳
3世代で楽しむ音楽を
○…ハタ楽器(菊名)を拠点とし、平均年齢75歳ほどのシニア楽団であるアンサンブルシーガル横浜。入団してから9年、現在は代表として演奏会の企画などを行っている。「始めは大変なことを引き受けたと思ったが、企画することに興味があって楽しんでいる」と目を細めた。今年は楽団が創立されて25周年。節目の時期を迎え、11月24日(日)にはミズキーホールで周年記念となる定期演奏会を開催する。
○…入団のきっかけは元上司の誘い。SEとして勤務する傍ら、企業のソフトボール部の応援団でトランペットを担当。定年退職後に声を掛けられ同楽団へ。高校生の時に「吹いてみたい」と思い、親に買ってもらったトランペットを我流で練習していたが、楽団に入ってから本格的に取り組むようになった。これまでの活動で印象深く残っていることは、老人ホームでの訪問演奏。コロナ前まで新横浜の施設などで行っていた。「車いすの方や外出できない方が喜ぶ姿を見て、聴いてくれてありがたいと感じた」
○…大阪出身で就職を機に横浜へ。体を動かすことが好きで、子どもの頃は近所のグラウンドで野球や相撲をし、プールで泳いだ。雑誌の付録だったビニール製のレコード盤「ソノシート」の収集などをするうちに音楽を聴くことが好きになっていった。技術が進歩していき、録音可能な機器が世に出された時は「革新的だった。昔はテレビに近づいて歌を録っていた」と微笑む。
○…自身が入る前は金管楽器は担当者不在だったが、現在は6人になり、「音に厚みが出た」。演奏できる曲も増えた。さまざまなジャンルを演奏することで、「小さな子どもや我々世代も、楽しめる演奏会を開いていきたい」と語る。
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