横浜市立菊名小学校PTA(飯嶌理恵会長)は、2024年度の日本PTA全国協議会会長表彰を受け、11月15日、ホテルニューオータニで行われた表彰式に臨んだ。横浜市からは同PTAを含む3校が表彰された。
対象となったのは、これまで取り組んできた委員制度の縮小や活動のデジタル化・見える化などのPTA改革。同取組みで、6月には横浜市優良PTA表彰、9月には優良PTA神奈川県教育委員会表彰を受けており、今表彰は横浜市PTA連絡協議会に推薦された。
委員制度の縮小では、必要な時にボランティアを募集するサポーター制度を導入した。冬の落ち葉掃きや運動会の見回り、広報誌作成といった活動に対し、「それくらいならお手伝いできる」と参加する保護者がいるなど効果も表れた。
デジタル・見える化も
校内のPTA会議室にはWi―Fi、クラウド環境を整え、書類の送付や連絡をペーパーレス化し利便性を向上させた。働く保護者が多い中、デジタルツールを活用し、会議で集まることなく活動に参加できるようにした。
また、これらの取組みを推進するため、PTA活動の周知を図ろうと1月からはインスタグラムをスタート。学校や活動の様子の発信に対し、「情報が見えて楽しい」といった声が寄せられているという。
飯嶌会長によると、一連の改革では、「効率化をし過ぎて(物事が)止まってしまう失敗もあったが、トライ&エラーの気持ちで推進してきた」という。
スマホ等でアンケートを実施するなど、保護者の声を吸い上げることに力点を置いた取組みでは、実際に、寄せられたアイデアが形になったものもある。
「今後の土台づくりに」
「歴代会長や役員のご尽力でここまで来られた」と振り返る飯嶌会長。現在の活動について「これで完成形ではなく、これからもその時代に適した形に変わっていく土台づくり」とし、「フルタイム、正社員の保護者でもできるPTA活動を目指し、『こんなPTAだったら、あってもいいな』と思ってもらえるようにしたい」と胸中に描く活動像を言葉にした。
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