身近な河川や道路の清掃を行う「水辺愛護会」と「ハマロード・サポーター」への表彰が10月31日に保土ケ谷公会堂で行われ、港北区からは活動20周年を迎えた「砂田川水辺愛護会」(駒田賢一会長)が永年表彰を受けた。
砂田川水辺愛護会では、砂田川の駒形橋から下村橋までの範囲を活動場所として毎月第一日曜日に定例の清掃活動を実施しており、川の中のごみ拾いや川周辺の草刈りなどの清掃、花壇の整備など行っている。2004年に、自主的に清掃活動を行っていた近隣住民が地元の鳥山町自治会との連帯を求め、会を発足。コロナ禍前までは近隣にある城郷小学校と共同で「クリーン作戦」と称した清掃活動を実施するなど、地域に根付いた活動を行ってきた。現在では、月一回の活動に会のメンバー約20人が参加している。永年表彰をうけ、「あっという間の20年。この地域の人たちが築いてくれたもの。高齢化が進んでいるが、小さい子ども連れで参加してくれるメンバーや遠方から通ってきてくれる仲間もいる。次代のためにも継続していきたい」と駒田会長は語る。
地域開発が影響か
「昔は泳げるくらいきれいだった。時代が進むにつれ、家庭排水などで汚れていってしまったが、下水が整備されると再び川に魚が戻り、それを食べるカワセミやカワウなどの野鳥が集まった。観察に訪れる人たちも多かったよ」と懐古する駒田会長。しかし、昨今の地域開発工事による砂田川上流の森林伐採などの理由により水量が減っているという。大雨が降ると土砂がたまり、水辺には雑草やガマ(水草)が生い茂るように。それらはごみを隠しやすくするため、ビンや缶、ペットボトルなどのごみの量が以前より格段に増えたという。駒田会長は「今はまた、魚も野鳥もあまり見られなくなった。しかし自分たちの街は自分たちできれいにしないと。若い人や地域を巻き込んで清掃活動を続けていきたい。いつか魚が戻ってくる川になってほしいから」と語った。
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