トリニダード・トバゴ共和国出身のスティールパン奏者 トニー・グッピーさん 大倉山在住
「特別ではない」楽器に
○…「大倉山で演奏することが楽しみ」。自身が住む街でのライブ開催を切望してから数年。同じく大倉山に店を構える喫茶ぽるくに話を持ちかけ、店主が快諾してからはスムーズに話が進んだ。「当日はお客さんとのつながりを大切にしたい。決まったセットリストは設けずに、当日の雰囲気をみながら演奏したい」と待ち遠しそうだ。
○…カリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴ共和国出身のスティールパン奏者。9人兄弟の末っ子。母国で年の離れた兄が始めたスティールパンの製造・演奏に携わる会社は、居住スペースと併設しており、幼い頃から楽器の音がすることは当然生活の一部だった。「仕事熱心で、厳しく器用な兄。彼がいない間に何気なく楽器に触れ始めた」と懐かしそうに語る。その後プロ奏者としての道が広がったのは、母国開催の国際コンクール優勝の経歴もさることながら、「ウチの店でも」「あの人の結婚式でも」と人から人へと自身の存在が広がっていったからだ。
○…拠点を日本へ移したのは2009年頃。きっかけがあったわけではなく、自然のなりゆきだった。言語の壁にぶつかり今でも苦労していると語る一方、「横浜はのどかであり、にぎやかなところが好き」「ひじきが好きだと話すと、たくさん入れてくれるお店のサービス精神がいい」と嬉しそうに語る。
○…「スティールパンの認知はまだマイナー寄りで、特別な楽器という認識がある。楽器自体がもっとポピュラーなものになり、その先にある真の価値を高めていきたい。そして”珍しい”スティールパンだから聴きたいではなく、”トニー・グッピー”だから聴きたいという風になっていきたい」と期待を込めた。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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