北綱島小学校(月橋準弥校長)6年生は、総合的な学習の時間で「顔の見える地域づくり」を目的に授業を展開している。児童と地域、また、地域同士のつながりを深めることで、平時だけでなく有事の時にも助け合える関係性の構築を目指すもの。クラスごとに内容を考え、地域の人にインタビューを行うなどしながら企画している。
ボッチャで交流
1組は「ボッチャで顔の見える地域をつくろうプロジェクト」と題して、イベントを計画中だ。ボッチャは目標球を狙ってボールを投げ、自チームのボールを目標球により近づけて競うスポーツ。年齢、性別、障害の有無に関わらず競い合える。地域と関わるイベントを運営することで地域の一員としての自覚を持ち、まちづくりに貢献しようとすることが狙いだという。
隣接する特別支援学校ともボッチャで交流した。地域の人を招いてのイベントも行われる予定。
北綱クッキー開発
2組は、自主製品の製造・販売などを行う四季菜館(綱島西)の協力を得ながら「北綱クッキー」を開発した。下線で「つながり」を表現、読み方によって、「きたつな」「きたなつ(北綱懐かしい)」になるようにデザインするなど工夫されている。値段設定を行い商品化したクッキーは、11月のふるさと港北ふれあいまつり等で販売した。
同クラスの東星成さんは「声掛けして買ってくれた時は嬉しかった」と振り返り、「地域の人が接してくれるか不安だったけど優しく対応してくれた。印象で決めつけるのではなく、”できる”と信じて実行することが大切だと感じた」と力強く話した。
ニュースポーツを考案
3組は12月11日に、「Newスポーツフェスティバル」を企画して開催。他学級や地域の人を招いて行われた。誰もが楽しめると言われている「ニュースポーツ」の種目であるナインゴール(9つの的を射抜く競技)を元に、オリジナルの競技を編み出した。ルールなどは、港北スポーツセンターの職員がサポート。児童らは的のデザインも考え、庭の設計などを行う(株)スコップ(都筑区)が制作した。
3組の伊藤颯真さんは「老若男女関係なく楽しめるように考えて、的などの制作にかかるコスト面も意識した。イベント開催できて達成感を覚えた」と笑みを浮かべた。
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