障害福祉サービス事業所「いろえんぴつ」(箕口雅博理事長)は、今年で開設25周年を迎える。同事業所は、障害のある利用者たちが、さまざまなかたちで地域と関わることができる地域作業所としてスタートした。
始まりは2000年4月。当初から菊名に拠点を設け、地域作業所として、知的障害・身体障害・精神障害のある利用者たちが、ポスティングやアルミ缶つぶしなどを通して、地域との関わりを続けてきた。現在のメンバーは23歳から76歳までの49人。最近では、菊名地区センターでのパン・クッキー、お菓子などの販売。冬場は味噌づくり。他にも食品運搬など、活動は多岐にわたる。事務局長を務める河野芳子さん=人物風土記で紹介=は、「とにかく何に対しても向き合うこと」をモットーに、「障害者だけでかたまらず、地域に溶け込むこと。そして安心して暮らしていけるように」と目標を掲げて活動を続けている。
ひろがる活動
現在では、利用者が働くカフェ・ル・トロンの運営や、活動啓発のための季刊誌「えんかれっじ」の発行など活動の範囲をさらに広げている。その他にも、大学や専門学校の実習生も年間150人以上受け入れており、「ルーティン化しがちなメンバーさんの生活に対して、良い刺激になっていると思います」と課長の河野暢明さん。今後については、「一番は利用するメンバーさんが安心して年を重ねられる居場所であり続けること。そのために、いろえんぴつで働くスタッフの育成をはじめ、安定した基盤づくりに尽力していきたい」と話した。
記念座談会
25周年の記念行事として、2月23日(日)に「いろえんぴつのおはなし会」と称し、港北公会堂で座談会を開催する。ゲストに港北区出身タレントのふかわりょうさんを招き、参加者の質問を交えながら「人が人らしく人生を謳歌することとは?」をテーマに対談形式で話していく。申し込みは、下に掲載の二次元コードから。問い合わせは、いろえんぴつ【電話】045・434・5703へ。
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