「菊名の居場所あったか」が運営する駄菓子屋の責任者を務める 秋山 和江さん 錦が丘在住 77歳
「あったかい」居場所づくり
○…ギャラリー&スペース弥平で毎週水曜に開いている「駄菓子屋さん」。「子どもたちが安心できる居場所を作ろう」と、2019年に菊名みんなのひろばで始まり、22年4月に現在の場所に拠点を移した。多い時には120人の子どもが遊びに来る。駄菓子を購入して食べたり工作したりする姿に、「のびのびしている様子を見ると嬉しくなる」と温かい眼差しを送る。
○…きっかけの一つとなったのは、菊名コミュニティハウスでの出来事。交流コーナーで4年生男子児童がゲームで遊んでいると、新聞を読んでいた男性が「うるさい」と首元を締め上げたことがあった。子どもが安心して遊べる環境を整えるため、「駄菓子なら10円や20円でも買うことができる」と「駄菓子屋さん」を開いた。ボランティア18人で運営しており、「駄菓子屋だけでなく、それぞれ他の活動をしている人が集まっている。良い人ばかりで、仲間に恵まれた」と話す。
○…東京都杉並区出身。都立の肢体不自由児施設で保母(保育士)として勤務した。3歳児から入所できる施設で、「いろんな子どもと出会った。母親がそばにいないのに汗だくになりながら歩行訓練する姿などを見て、私も頑張らなきゃって」。結婚を機に菊名へ来てからも、「ダメだったらダメで、まずは挑戦。元気なうちにできることをやりたい」とさまざまな活動に参加している。
○…高齢者などの外出支援を行う団体などにも所属し、地域の暮らしを支える。高齢者の一人暮らしが増えていることにも触れ、「『ここにいて良いんだよ』と伝えたい。子どもや親の交流、情報交換だけでなく、高齢者も、誰もが集えるような温かい場所になれば」と語る。
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