本を愛する団体として被災地に対してできることを――。地域で文化活動の振興を推進する港北図書館友の会(野宮大志郎代表)が2日、東日本大震災による影響で避難生活を余儀なくされている子どもたちに対し、絵本100冊を発送した。
港北図書館の会議室で2日、友の会による絵本の発送作業が行われた。会員たちの間で「とにかく第一便をすぐに送ろう」と決まってから、わずか3日の間に約100冊の絵本が集まった。参加した一人は「厳しい状況にある現地の子どもたちにどんな絵本が喜ばれるだろうかと、想像しながら選びました」と話した。
自分たちに出来ることを
八木康之事務局長は「被災地の子どもたちは避難生活で相当なストレスを抱えているはず。少しでも楽しみを見出してもらえたら」と語る。当初は車で被災地まで直接持ち込むなどの案も挙がったが、現地の受け入れ態勢などを調べたところ、岩手県の盛岡市中央公民館と地元NPOが全国から本を集めて、そこから各地の避難所に絵本を送る「3・11絵本プロジェクトいわて」を行っていることが分かった。そこでまず、同公民館へ発送することにした。このプロジェクトでは現地の俳優やアナウンサー、読み聞かせのボランティアなどを避難所に派遣し、読み聞かせを行う予定があり、「送った本を十分に生かしてもらえる」と判断した。
八木事務局長は「今回限りではなく、息の長い活動にしていきたい」と話す。
一般からも募集
友の会では現在、被災地に送る絵本を募集している。11日(月)から30日(土)まで大倉精神文化研究所で受け付けるほか、港北図書館でも24日(日)の午前10時から午後3時まで受け付ける。また、本の発送料金の募金も呼びかけている(郵便振替00250-2-53926「絵本プロジェクト」)。
友の会では「できるだけきれいで、元気を与えられるような本を子どもたちに送りましょう」としている。
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