綱島・パナソニック事業場跡地 来年3月までに整備完了 活用法は未定
今年3月末に閉鎖したパナソニックの事業場(綱島東4―3―1)の解体作業が、来年3月末完了を目指して進んでいる。同時に、今年2月に確認された土壌、地下水の国の環境基準を超える汚染浄化工事を行っている。同事業場での、鉛やふっ素などの使用により、汚染が生じたと考えられているもので、完了後には再調査を予定している。跡地の活用法については未定だ。
住民は公共施設願う
跡地の活用法により、生活に強い影響を受ける綱島地区の住民のひとりは「中学校が無いこの地域に学校を作ってもらいたいと願う気持ちは変わらない。子どもたちは、時間をかけて他地域の中学に通っている。交通量の多いところなので危険だし、負担が大きい」と話している。
ある市会議員は「住民の気持ちは十分理解できるが、今の横浜市の財政では、公共施設の建設は難しい」と分析している。
跡地を所有するパナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社は「安全対策、騒音等については、細心の注意を払って工事を進めていく所存です。地域の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と説明している。
最盛期には約4千人在籍
同事業場は、1960年に旧・松下通信工業株式会社として開設。敷地面積が約3万8000平方メートルと、綱島地区を代表する工場として稼動、70年代に自動車電話の開発生産を開始した。その後、携帯電話端末から携帯電話に関する基地局整備など、綱島から日本の携帯電話業界の拡大発展に貢献してきた。最盛期の95年頃には約4000人の社員が在籍するなど発展を見せたが、パナソニックグループの業務効率の向上、合理化を図ることを目的とした拠点統合の処置などの理由により、閉鎖していた。
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