サンマーメンを"横浜名物"に 「ラー博」が普及活動スタート
新横浜ラーメン博物館(岩岡洋志館長)が、”横浜生まれ”とされる「サンマーメン」の普及活動に乗り出した。横浜市や神奈川県内の中華料理店で構成される「かながわサンマー麺の会」らと共に、”横浜の名物料理”へと知名度アップを図っていく。
サンマーメンは、醤油味のスープの上に、もやしと野菜、豚肉を炒めた具材を塩味や醤油味の餡で絡めた麺料理。発祥地は横浜と考えられているが、”横浜の名物料理”としては、全国的には知られていない。
同館が先ごろ行ったアンケートでは、市内の中華料理店812軒の70%近くが「サンマーメン」を提供しているのに対し、県外からの訪問が多い、同館への来館者(615人)の7割以上が、「サンマーメン」の写真を見ても認識できなかった。
調査を行った同館の中野正博さんは「横浜観光コンベンション・ビューローに声をかけたところ。ゆくゆくはB級グルメグランプリなどにも出展していきたい」と話している。
当面は、同館内でサンマーメンに関するイベントを開いたり、市などとの協力体制を構築していく予定だ。
「もっと知ってもらいたい!」
今回の活動のきっかけになったのが、市内でラーメン店「支那そばや」を経営する佐野実さんの思いだ。横浜で生まれ育った佐野さんが、幼少期から食べているサンマーメンを「多くの人に知ってもらいたい」と考え、同館に相談したのが始まり。
佐野さんは「若い人たちに、サンマーメンを受け継いでもらいたい。うちの店が今年25年を迎えられた感謝の気持ちを込めて、地元に恩返しをしたかった」と思いを語っている。
45年以上、「サンマーメン」を作り続けている高田西・磐来軒の加藤光子さんは「いい活動だと思う。サンマーメンは、とろみがかかっているので、子どもや年配の方でも食べやすい。何か協力できたら」と喜んでいる。
10年以上前から普及活動を行っている「かながわサンマー麺の会」理事長の張学金さんは「『横浜、神奈川に行ったら、サンマーメンを食べよう』と思ってもらえるようになってほしい」と話している。
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